学術学会バックナンバー

第26回日本医学看護学教育学会学術学会

日時 平成28年3月12日(土)
会場 島根県立大学出雲キャンパス
(〒693-8550 島根県出雲市西林木町151)
テーマ 「治す医療から防ぐ医療へ」
ポスター

第26回日本医学看護学教育学会学術学会のご案内

会頭:山下一也(島根県立大学出雲キャンパス 副学長)

第26回日本医学看護学教育学会会頭を務めさせていただきます島根県立大学出雲キャンパス副学長 山下一也でございます。平成28年(2016年)3月12日(土)に、島根県出雲市において開催させて頂くことになりました。学会の主催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

今回のテーマは「治す医療から防ぐ医療へ」と致しました。厚生労働省がまとめた2014年度の医療費は、(患者負担と保険給付を合わせた総額)は40.0兆円と前年度より7000億円増えました。増加は12年連続ですが、40兆円台に乗せるのは初めてで、高齢化で治療を受ける人が増えていることが主因とされております。今後、これらを下げていく一つの方法が予防医学へのシフトと考えられます。そこで、これらの視点から会頭講演では増え続ける認知症の非薬物療法について講演させていただきます。

前回の学会では、ハワイ大学より2名のゲストスピーカーをお迎えしましたが、今年は和漢診療学の権威であります寺澤捷年先生(現千葉中央メディカルセンター)によるご講演とさせていただきます。寺澤先生は富山医科薬科大学教授・医学部長・病院長、千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座教授、日本東洋医学会会長などを歴任され、現在、漢方医学界のリーダーでございます。漢方は日本には7世紀ごろ伝わり、漢方の考え方のひとつに未病を治すというものがあります。またそのためには、「いろいろな視点から心と体を診る」ということも必要であり、これは看護の分野でも同様の視点があると思っております。

ご存知のように、神話の国・出雲の出雲大社には男女の仲を取り持つ"縁結びの神"として大国主命が祀られていますが、出雲地域では古くから『ご縁』が注目され、人と人とのつながりを大切にする文化が育まれてきました。是非ともこの学会が皆さまのご縁を取り持ち、全国から多くの皆様にお越しいただき、活発なご討論に参加していただけたらと思います。つまり、本学会には見物席はございません、皆さま方が積極的に参画していただくよう心よりお願い申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。

特別講演

「和漢診療学・あたらしい漢方」

講師:寺澤捷年(千葉中央メディカルセンター 和漢診療科部長)

会頭講演

「認知症の非薬物療法」

講師:山下一也(島根県立大学出雲キャンパス 副学長)

一般演題

  • 一般演題プログラムのダウンロード

一般演題プログラム(口演)

第1群:看護基礎教育

13:30-14:30 B会場(201講義室)
座長:水田真由美(和歌山県立医科大学大学院保健看護学研究科)

O-1-1  大学を核とした看護教育機関ネットワーク化による教育の質的向上の評価
池田敬子(和歌山県立医科大学保健看護学部)

O-1-2  A公立大学の学生が希望する大学教育活動とその背景
吾郷美奈恵(島根県立大学看護学部)

O-1-3  看護専門学校3年課程 統合実習夜勤実習における一考察
奥田のり美(洛和会京都厚生学校)

O-1-4 パフォーマンス課題を用いた学習による看護学生の批判的思考態度の変化
加登泉(島根県立石見高等看護学院)

O-1-5 看護学生のコミュニケーションに対する困難感と変化要因
古都昌子(札幌市立大学看護学部)

O-1-6  女子大学性における食生活と月経困難症との関連
秦幸吉(島根県立大学看護学部)

第2群:人材育成

14:40-15:40 B会場(201講義室)
座長:木村清志(島根県健康福祉部)

O-2-1 急性期病院新卒看護師のアサーティブネスと支援の受け止め
岩谷歩香(島根大学医学部看護学科)

O-2-2 精神科新人看護師の現状と課題―入職後3か月と6か月の困難―
前田由紀子(西南女学院大学保健福祉学部看護学科)

O-2-3 人事異動に対する中堅看護師の認識に関する質的研究
梶原由起子(九州大学病院)

O-2-4 男性看護師の職業的アイデンティティとその影響要因
佐々木達也(島根大学医学部看護学科)

O-2-5 A病院看護職員による看護研究の種類や対象の変遷
金築明美(島根県立中央病院看護局)

O-2-6 看護学生のロールモデル形成におけるメタ認知に関する研究
水田真由美(和歌山県立医科大学大学院保健看護学研究科)

第3群:看護実践

13:30-14:30 C会場(202講義室)
座長:狩野京子(島根県立中央病院看護局)

O-3-1 新生児の保育器への移床時における危険と教育方法
青木真希子(神奈川工科大学看護学部看護学科)

O-3-2 がんの再発・転移を告げられた患者に対し告知後初めての関わり時における看護師の関心
平山惠美子(中京学院大学看護学部)

O-3-3 精神科病院入院患者の摂食・嚥下機能改善への試み―黒胡椒精油芳香シートとカプサイシンフィルムの比較―
石橋照子(島根県立大学看護学部)

O-3-4 精神科看護師が重視している看護技術
藤川君江(金城大学看護学部)

O-3-5 急性期医療領域での身体抑制解除場面における看護師の判断
谷口真保(島根大学医学部看護学科)

O-3-6 A県における地域包括ケアを担う看護師の学習ニーズ
吾郷ゆかり(島根県立大学看護学部)

第4群:看護の役割

14:40-15:40 C会場(202講義室)
座長:中井芙美子(広島都市学園大学健康科学部)

O-4-1 小児病棟における看護師の病棟保育士に対する認識と連携の現状
江角輝(島根大学医学部看護学科)

O-4-2 院内学級の教員による子どもへの支援と医療との連携
矢部友香(島根大学医学部看護学科)

O-4-3 学童期がん患者の病名病状説明における看護師役割の認識と実践
古都真由(島根大学医学部看護学科)

O-4-4 在宅でのターミナルケアにおける家族支援
山根由美子(益田市医師会訪問看護ステーション)

O-4-5 初発軽症脳梗塞患者の発症から退院までに抱える思い
長谷川愛実(島根大学医学部看護学科)

O-4-6 患児が長期入院することによる幼児期のきょうだいへの心理的影響
三宅真美(島根大学医学部看護学科)

一般演題プログラム(示説)

第5群:臨床における看護

13:30-14:30 D会場(215実習室)
座長:熊谷武美(益田地域医療センター医師会病院)

P-5-1 緩和ケアに携わる外科病棟看護師の気持ちに影響する要因
藤川小百合(益田地域医療センター医師会病院)

P-5-2 外来がん化学療法看護に関する国内研究の動向
坂根可奈子(島根県立大学看護学部)

P-5-3 ホルモン療法を受ける乳がん患者の心理的状況と看護課題―国内文献の検討より―
山口琴美(島根県立大学看護学部)

P-5-4 手足症候群のセルフケア指導ビデオ作製の取り組み―A病院における薬薬連携の一環―
武石麻衣子(大分県厚生連鶴見病院看護部)

P-5-5 開腹術を受けた後期高齢患者のセルフケア維持への看護実践
寺本桂子(島根県立大学看護学部)

P-5-6 高齢独居の心不全患者が病状を維持できる退院指導
安部萌子(島根県立大学看護学部)

P-5-7 認知症高齢患者の回復期リハビリテーション病院転入時における入院生活の安定化を促す看護実践
井原奈緒(島根県立大学看護学部)

P-5-8 妊産溽婦の育児困難感を予測する若手助産師の判断指標と教育背景
日吉紗央莉(神戸大学医学部保健学科)

第6群:地域における看護

14:40-15:40 D会場(215実習室)
座長:俵志江(甲南女子大学リハビリテーション学部)

P-6-1 壮年期男性における虚血性心疾患患者の入院中と退院3か月後のQuality Of Lifeの変化に関連する要因
金澤鉄也(和歌山県立医科大学大学院保健看護学研究科)

P-6-2 地域住民の認知機能の実態調査
木村美津子(神奈川歯科大学短期大学部看護学科)

P-6-3 在宅で暮らす認知症介護者の自助・互助からみた地域づくり
渡部舞美(島根県立大学看護学部)

P-6-4 出雲市に暮らす精神障がい者の地域生活の現状と課題
木村早希(島根県立大学看護学部)

P-6-5 精神障がいのある独居者の生活の現状と支援のあり方
伊東詩織(医療法人せのがわ瀬野川病院)

P-6-6 転倒予防につながる運動介入に関する研究
鬼村保奈美(島根県立大学看護学部)

P-6-7 事務系作業従事者に対するオリジナル健康体操の実践
石橋鮎美(島根県立大学看護学部)

P-6-8 A町における母親から3〜4か月児への愛着とその関連要因
玉置倫子(和歌山県立医科大学大学院保健看護学研究科)

第7群:看護教育Ⅰ

13:30-14:30 D会場(215実習室)
座長:長田京子(島根大学医学部看護学科)

P-7-1 基礎看護技術演習(シミュレーション教育)に共同学習と反転授業を融合導入した効果
前田陽子(独立行政法人国立病院機構米子医療センター附属看護学校)

P-7-2 模擬患者(SP)参加型演習にリフレクションを取り入れた効果
松本亥智江(島根県立大学看護学部)

P-7-3 複数患者受け持ち看護実習体験を経て学生が実感した学びの様相
三谷理恵(神戸大学大学院保健学研究科)

P-7-4 遷延性意識障害患者の看護に関するシネメデュケーションの効果
吉野拓未(島根大学医学部看護学科)

P-7-5 母性看護学実習における男子学生の性差を考慮した指導方法の検討―実習開始時の心理状態―
纐纈祐子(つくば国際大学医療保健学部)

P-7-6 臨地実習指導者が看護学生に指導した倫理上の問題場面に関する研究
青森広美(日本保健医療大学保健医療学部)

P-7-7 看護学生の福祉サービスと介護への意欲・意識の実態
山崎竜矢(島根県立大学看護学部)

P-7-8 ベトナム人EPA看護師候補者の国家試験対策に関する研究
蓑田さゆり(鈴鹿医療科学大学看護学部)

P-7-9 中国人看護師候補者のキャリア形成に対する考え方―男性看護師候補者へのインタビュー調査から― 工藤節美(大和大学保健医療学部看護学科)

第8群:看護教育Ⅱ

14:40-15:40 D会場(215実習室)
座長:吉川洋子(島根県立大学看護学部)

P-8-1  看護学生による「教職員が大切にしている関わり」の評価と今後の課題
小田美紀子(島根県立大学看護学部)

P-8-2  看護教員の自己の教育的能力に対する認識―テキストマイニングを用いて―
藤川真紀(福岡女学院看護大学)

P-8-3 看護学部学生FDが"しゃべり場"で考えた"よい大学・よい授業とは" 
藤田小矢香(島根県立大学別科助産学専攻)

P-8-4  精神看護学実習一枚ポートフォリオに見る学生の学び
林君江(広島文化学園大学看護学部)

P-8-5  看護専門学校3年生の臨地実習における看護技術の自己評価の実態
三宅友美(洛和会京都厚生学校)

P-8-6 A公立短期大学修了生の助産実践能力の現状と影響する要因
濵村美和子(島根県立大学別科助産学専攻)

P-8-7  テキストマイニングによる看護学生の死生観における課題レポートの分析
一ノ山隆司(金城大学看護学部)

P-8-8  シミュレーション教育プログラムを受講した看護師の学びと看護実践の変化
穴吹浩子(京都橘大学看護学部)

P-8-9  島根県内の就業助産師が実施する超音波検査に関する認識
嘉藤恵(島根県立大学別科助産学専攻)

日程

平成28年3月11日(金)

  • 16:30-18:00 評議員・理事合同会議
  • 18:30-20:30 懇親会

平成28年3月12日(土)

  • 8:30- 受付
  • 9:30-9:40 開会式
  • 9:40-10:20 会頭講演
  • 10:30-12:00 特別講演
  • 12:10-12:30 総会
  • 12:30- 昼食(13:00頃から石見神楽実演)
  • 13:30- 一般演題発表
  • 15:40- 閉会式
  • 16:00 閉会