学術学会バックナンバー

第31回日本医学看護学教育学会学術学会

日時 2021年3月20日(土)
2021年3月20日(土)9:30~30日(火)16:30(オンデマンド開催)
会場 岡山県立大学(〒719-1197 岡山県総社市窪木111)
テーマ 「新たな時代の看護教育と国際化」
ポスター

会頭挨拶

池田理恵(岡山県立大学)

世界中でCOVID-19が猛威を振るい、差別や偏見が顕在化し、先が見通せない不安が社会を包んでいます。一方で、看護職の懸命な働きぶりが伝えられ、看護職とは誇るべき大切なしごとであると再認識したところでもあります。

グローバル化がもたらした感染症の蔓延と分断は、アフターコロナの世界を見据え、今改めて看護教育で求められる国際感覚とスキルとは何かを問いかけています。新たな生活様式が求められる大きな変革の時代、今の時代だからこそ、国際化と看護教育について共に考えたいと思います。

教育講演では、例年世界大学ランキング上位の香港理工大学で看護学科国際担当Justina Liu准教授をお迎えし、国際化と看護教育の融合を実際のカリキュラムを通して、お話しいただく予定です。看護学生全員が大学在学中に短期留学を経験するという世界に開かれた大学で、看護学と国際化の学びがどのように積み上げられていくのかを知ることができる講演となると存じます。

シンポジウムでは「看護職に求められるスキルとしての国際感覚」をテーマに、看護基礎教育で、オプションではない、ベースとしての国際化教育について考えるべく、それぞれのお立場から5名の先生方にご登壇いただきます。日本で初めての「国際看護学部」について鈴井江三子先生、国際化の波を感じながらの日々の看護実践の現状について高田鼓先生、災害支援とグローバルヘルスについて宮本純子先生、藤田さやか先生にお願いしています。さらに、EBNを実践するための活動を行っているJBI(Joanna Briggs Institute)日本支部の支部長のお一人である西村直子先生にその活動を紹介していただきます。

コロナ禍で、遠隔授業、演習や実習、そして臨床における看護実践をどう行ったのか、それぞれの施設の取り組みを共有し、次の時代の看護に活用していただける学会になればと思います。

今回は感染防止のため、オンデマンド開催といたします。限られた期間ではありますが、参加者の皆様の今後の教育研究活動、看護実践を推進する学会となるよう準備をすすめています。ぜひ、コロナ禍での取り組みを始め、多くの演題をご応募いただき、ご参加いただきますようお願いいたします。

特別企画

会頭講演

「新しい生活と国際交流活動」

講師:池田理恵(岡山県立大学)

教育講演

"Global Education for Nursing Students"

講師:Dr. Justina Liu(School of Nursing, The Hong Kong Polytechnic University)

シンポジウム「看護職に求められるスキルとしての国際感覚」

司会:池田理恵(第31回会頭),高橋幸子(姫路大学看護学部)

「国際看護学部の目指すもの」

講師:鈴井江三子(大手前大学国際看護学部学部長)

「周産期における現状と基礎教育に求めるもの」

講師:高田鼓(倉敷中央病院母性看護専門看護師)

「災害支援とグローバルヘルス」

宮本純子,藤田さやか(姫路大学看護学部グローバルヘルス領域)

「JBI日本支部の活動」

講師:西村直子(大手前大学JBI日本支部支部長)