学術セミナーバックナンバー

第13回日本医学看護学教育学会学術セミナー

期日 2010年11月23日(火)13:30〜17:00(受付時間13:00〜13:30)
会場 島根県立中央病院大研修室(島根県出雲市姫原4-1-1)
※時間外出入口から御入場ください
テーマ 「看護の知識・技術・こころを伝えよう新人教育―自律した看護職の育成―」

第13回学術セミナーのご案内

実行委員長:木村清志(島根県健康福祉部医療企画監)
実行委員:松尾英子(島根県立中央病院看護局長)
実行委員:狩野京子(島根県立中央病院看護局次長)

日本全国から八百万の神々が集う神在月に、看護学教育の研究・実践を行う関係者が出雲に集い、第13回学術セミナーを開催します。

「看護の知識・技術・こころを伝えよう新人教育」を全体のテーマとして、徳島赤十字病院看護部長 庄野泰乃氏に特別講演をいただき、さらに、島根県内の教育、臨床等の現場で活躍するそれぞれのリーダーを招きシンポジウムを行います。 多数の関係者の皆さんの参加をお待ちしています。

特別講演(13:30〜14:50)

「新人看護職員を育成する意味〜再考〜」

座長:松尾英子(島根県立中央病院看護局長)
講師:庄野泰乃(徳島赤十字病院看護部長)

シンポジウム(15:00〜17:00)

テーマ:「卒前・卒後の効果的な看護教育」

座長:山下一也(島根県立大学短期大学部出雲キャンパス副学長)

シンポジスト:
「看護専門職として自律するための基盤を育み、卒後に繋ぐ」
内田宏美(島根大学医学部看護学科長)
「みんなで取り組む新人看護職員教育の実際と評価」
三成富美江(島根県立中央病院看護局新人教育担当部長)
「新人看護職員に対するオーダーメイドの教育体制」
大垣久恵(益田地域医療センター医師会病院看護師長)
「現任教育の現状と課題」
三代美知子(島根県看護協会理事)

第13回日本医学看護学教育学会学術セミナーを終えて
実行委員長 木村清志(島根県健康福祉部医療企画監)

 2010年11月23日(火)に島根県立中央病院において、第13回学術セミナーを開催させていただきました。今年度から新人看護職員臨床研修制度が努力義務化されたこともあり、今回のセミナーは、主テーマを「看護の知識・技術・こころを伝えよう新人教育-自律した看護職の育成-」といたしました。

 特別講演は徳島赤十字病院 庄野泰乃看護部長に 「新人看護職員育成の意味~再考~」というテーマでお話しをいただきました。徳島赤十字病院では、新人看護職員臨床研修は新人看護師全員を対象に1年間施行されており、一般病棟などのローテート研修と集合研修が組み合わせられ、正規職員と同一の処遇で学ぶことが優先されているなどの特徴があり、これらにより早期離職防止および医療安全の確保の観点で成果が得られているとのことでした。

 シンポジウムは島根県立大学短期大学部出雲キャンパス 山下一也副学長に座長をお務めいただき、「卒前・卒後の効果的な看護教育」というテーマで行いました。
このシンポジウムにおいて、島根大学医学部 内田宏美看護学科長からは、看護基礎教育の立場で「保健医療福祉にまたがる分野で幅広く活動する看護職が果たす役割は、将来大きく変貌する可能性がある。その変化に主体的かつ自律的に対応していける人材を育成することこそが基礎教育に期待されるところであろう」とのお考えを含め、看護基礎教育の重要性をお話しいただきました。
島根県立中央病院 三成富美江看護局新人教育担当部長と益田地域医療センター医師会病院 大垣久恵看護師長からはそれぞれの病院の新人看護職員教育の実際とその成果について発表していただきました。三成部長からは以前からのプリセプターシップ制度に加えて、専従の新人教育担当者を配置する等、新人看護職員教育体制を強化・充実することにより新人看護職員、指導者から良好な評価を得ていること、大垣師長からは看護業務の指導は必須であるが仲間として引き入れる人間関係の醸成も重要であり、そういったことにより新人看護職員の1年以内の離職率は3年間0%であること等のお話しをいただきました。
最後に島根県看護協会 三代美知子理事からは、島根県看護協会では看護職の生涯にわたる継続教育を支援していくなかで、新人看護職員にはストレス緩和・離職防止を意図した研修を実施し、好評を得ている等のお話しをいただきました。

 今回の学術セミナーを通して、新人看護職員教育を充実させていくためには、看護基礎教育の重要性はもとより、新人看護職員を即戦力として求めず、臨床実践的な看護教育とともに精神的なサポートも大きな要素であることが明確となったと考えます。
この紙面を借りまして、庄野泰乃様、座長、シンポジストの皆様方には、ご多忙のなかご講演等いただき、心よりお礼を申し上げます。また、学術セミナー開催の機会をいただきました日本医学看護学教育学会 塩飽邦憲会長に心よりお礼を申し上げます。
 

参加申込について

  • 参加費:1,000円(当日、受付にて徴収します)
  • 「参加申込書」は、E-mailへの添付またはファックスにてお送り下さい。また、参加申込フォームもご利用いただけます。
    • 参加申込締め切り:平成22年11月10日(水)
    • E-mail:ito-toru@pref.shimane.lg.jp 日本医学看護学教育学会第13回学術セミナー事務局宛
    • FAX:0853-21-2975
    • 「参加申込書」のダウンロードPDFファイル(49KB)
    • 参加申込フォーム:ホームページで申込ができます。

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お問い合わせ

第13回日本医学看護学教育学会学術セミナー・事務局

島根県立中央病院事務局総務グループ(担当:伊藤徹)
TEL:0853-30-6424(直通)
E-mail:ito-toru@pref.shimane.lg.jp