学術セミナーバックナンバー

第15回日本医学看護学教育学会学術セミナー

日時 平成24年11月10日(土)14:00~17:00
会場 島根大学医学部看護学科棟 N11講義室(〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1)
テーマ 「臨床看護師の育成」

第15回学術セミナーのご案内

実行委員長:秦 美恵子(島根大学医学部附属病院 看護部長)
実行委員:八塔累子(島根大学医学部附属病院 副看護部長)

この度、第15回学術セミナーを、神々が集う11月(神在月)に出雲の地で開催することになりました。

今回のテーマは「臨床看護師の育成」とし、教育講演は神戸大学医学部附属病院副病院長兼看護部長の松浦正子氏にお願いいたしました。

シンポジウムは「臨床における看護教育者を育てる」をテーマに、医師・看護教員・現任教育担当者から発言を頂き討議を進めていく予定です。

会員はもとより、多くの皆様方の参加をお待ちしております。

教育講演

「基礎教育から現任教育へ~臨床看護師の育成とキャリア形成~」

講師:松浦正子(神戸大学医学部附属病院 副病院長兼看護部長)
座長:秦 美恵子(島根大学医学部附属病院 副病院長兼看護部長)

シンポジウム

テーマ:「臨床における看護教育者を育てる」

シンポジスト
南 史朗(日本医科大学大学院 生体機能制御学教授)
三瓶まり(島根大学医学部看護学科 臨床看護学講座教授)
吉岡典子(独立行政法人国立病院機構 浜田医療センター 教育専任看護師長)
田中真美(島根大学医学部附属病院看護教育支援室 看護師長)
座長:
八塔累子(島根大学医学部附属病院 副看護部長)

参加申込について

  • どなたでも参加できます
  • 参加費:一般1,000円 学生・大学院生500円
  • 「参加申込書」は、E-mail添付またはファックスにてお送り下さい。また、参加申込フォームもご利用いただけます。
    • 参加申込締め切り:平成24年10月31日(水)
    • E-mail:idai-sem@med.shimane-u.ac.jp 日本医学看護学教育学会第15回学術セミナー事務局宛
    • FAX:0853-20-2476
    • 「参加申込書」のダウンロード
      PDFファイル(35KB)
      Wordファイル(19KB)
    • 参加申込フォーム:ホームページで申込ができます。

会場地図

Googleマップ


お問い合わせ

日本医学看護学教育学会第15回学術セミナー事務局(担当:八塔)

〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
島根大学医学部附属病院看護管理室内
TEL:0853-20-2478
FAX:0853-20-2476
E-mail:idai-sem@med.shimane-u.ac.jp

第15回日本医学看護学教育学会学術セミナーを終えて

実行委員長 秦美恵子(島根大学医学部附属病院)

2012年11月10日(土)に、第15回学術セミナーを、神々が集う11月(神在月)に出雲の地で開催させていただきました。

今回のセミナーは「臨床看護師の育成」をテーマにあげ、基礎教育・現任教育・キャリア形成等の視点から臨床看護師育成について検討することを目的としました。

教育講演は「基礎教育から現任教育へ-臨床看護師の育成とキャリア形成-」をテーマに、神戸大学医学部附属病院副病院長兼看護部長の松浦正子先生にご講演頂きました。日本看護協会の「継続教育の基準ver2」に基づく継続教育の範囲を、「新人教育」「ジェネラリスト教育」「スペシャリスト教育」「看護管理者教育」「教育・研究者教育」とし、チームを組んで仕事をして成果を出す看護職の特徴等について示されました。その上で、臨床看護師それぞれの成長過程におけるキャリア開発上の課題や役割に応じた能力習得のために、現任教育における学習支援について事例を紹介しながらお話しを頂きました。

シンポジウムは「臨床における看護教育者を育てる」をテーマに、医師・看護教員・現任教育担当者から発言を頂きました。

一人目の日本医科大学大学院生体機能制御学教授の南史朗氏からは、「医師の卒後教育と特定看護師(仮称)教育」と題し、医学教育の変遷を踏まえながら現在行われている医師の卒後2年間の臨床研修制度の現状と課題を示されました。看護職においても、短期間で幅広い領域の知識重視の教育であるが、特定看護師(仮称)の制度化についは、日本の医療全体の中で新たな役割を担い、看護師のあり方を変える大きな制度となり、卒後教育がより実践的となるための方法論となるかもしれないとご発言頂きました。

二人目の島根大学医学部看護学科の臨床看護学講座教授の三瓶まり氏からは、看護職確保や離職、看護の質の向上と経営などを踏まえ、臨床看護育者を育てる現状と課題を示されました。また、臨床看護教育者に求められる能力として、看護の専門家であることと、専門家としての知識を他者に伝えることができることが必要であり、この二つの能力を習得できるように教育システムを作ることを提言ざれた。

三人目の浜田医療センター教育専任看護師長の吉岡典子氏からは、「臨床看護教育者を育てるための取組と課題-卒後2年~5年目の看護師育成-」と題して、ご発表頂きました。看護部研修室で取り組まれている経年別研修や、認定看護師による院内教育および組織横断的な活動の紹介をしながら、自律した看護師を育てることが、臨床での看護教育者を育てることに繋がるとご発言頂きました。

四人目の島根大学医学部附属病院看護教育支援室看護師長の田中真美氏からは、「集合教育と現場教育の連携により、みんなで共に育つ」と題してご発表を頂きました。看護教育支援室を設置して4名の看護教育専任を中心に行っているラダーレベル別研修や、現場との連携の実際について示された。臨床における一人ひとりが、専門的知識や技術の習得だけではなく、自らの体験を語り、相手の語りを聴き、相互の看護体験を共有し言語化することが臨床看護職の育成に繋がるとご発言がありました。

シンポジウムの座長は、島根大学医学部附属病院副看護部長の八塔累子氏にお引き受け頂きました。

島根県内を中心に90名ほどの参加がありましたが、今回のセミナーが少しでも何かのお役にたてればと願っております。

紙面をお借りして、皆様に感謝申し上げます。